折角高価な一眼レフや、ミラーレス一眼を購入したなら、長持ちするように丁寧にお手入れをしながら使いたいですよね?
でも、カメラをはじめたばかりの方や、これから始められる方は以下のような疑問があるのではないでしょうか?
どれくらいの頻度で手入れする必要があるのか?
清掃をしないと、どうなるのか?
そもそも、清掃はどんな道具で、どのような手順でやったら良いのか?
今回はそういった疑問を解決できるようにまとめました。
カメラ・レンズ清掃の必要性
まず、何故カメラやレンズは清掃が必要なのでしょうか?
その理由は、空気中に飛散している微細なゴミや、皮脂などの油汚れが付着するからです。
そういったゴミや汚れが付着すると、カメラやレンズにとって良くない事が主に2つ起こります。
1つ目は写りの悪化です。レンズやセンサーに付着した埃や油汚れは写真のにじみや、埃が反射する光によってオーブのように写ったり、逆にその部分が黒く写るなど、仕上がりに影響します。
もう1つはカメラの手入れにおいて最も厄介な、カビの発生です。カビの胞子は空気中を漂っていて、当然レンズにも付着します。カビにとって埃や皮脂は養分ですので、カメラやレンズの表面でカビが繁殖してしまいます。
さらに、カビはレンズの鏡筒だけではなく、ガラス面でも繁殖します。これは、埃や皮脂に加え、レンズのコーティングがカビの養分になるからではないかと言われています。ガラス面なので、根っここそ張ることができないものの、コーティングを侵食する為、レンズにとっては致命傷ですし、レンズ内部にまでカビが発生すれば、清掃をする術もありません。
そのため、カメラやレンズへのカビの発生を防ぐ為に清掃が必要で、できることならば清掃後の保管には防湿庫という道具が必要になってくるというわけです。
清掃の頻度
そのような理由から、できることならばカメラを使用する度に清掃をするのがベストです。
しかし、例えば連休や旅行で何日か使う予定があって、その後しばらく使わないということであれば、最終日に清掃してから片付けるのでも良いと思います。
清掃のための道具
ブロアー
本体を強く押すことで、先端から空気が出ます。
その空気で大き目の埃等を払います。
ブラシ
ブロアーで飛ばないほどにカメラやレンズに付着しているゴミや砂埃を払います。
レンズペン
繊細なレンズ表面をきれいにします。
クロス
レンズ表面は特に繊細な為、レンズ用のクロスで仕上げ拭きをし、それ以外の部分はボディ用のクロスで拭き上げます。
清掃の手順
特に繊細なレンズについては、ブロアー、ブラシ、レンズペンの順を必ず守って清掃することで、レンズ表面を拭いた時に、クロスとレンズの間にあるゴミでレンズの表面を傷つけるという事態を防ぎます。
レンズの大きな埃やゴミを清掃
まずはレンズから清掃します。
レンズ面をやや下に向けながら、ブロアーを使用して、大きな埃やゴミを取り去ります。
ブロアーで取り切らなかったゴミを清掃
次に、ブラシを使って、ブロアーで取り切れなかったゴミを取り去ります。
レンズをレンズペンで清掃
撮影中に誤ってレンズ面を触ってしまった際に付着した皮脂などの汚れや、これまでの工程で取り切らなかった微細なゴミ等をレンズペンで清掃します。
レンズペンは、円を描くように徐々に内側から外側に向かって使用します。
レンズ用クロスで拭き上げ
レンズ用のクロス(眼鏡拭きでも可能)を使用して、レンズ表面をきれいにします。
この工程も、レンズペン同様に円を描くように徐々に内側から外側に向かって行います。
レンズ後玉の清掃
後玉も先ほどの工程で清掃します。
加えて、ボディ用のクロスでマウントの接点を拭きます。
ボディ内部の清掃
ボディ内部は下を向けながら軽くブロアーをして、マウントを拭くだけです。
センサーは特に繊細な部分の為、できるだけ触らない方が良いです。
そのため、センサーにほこりが付着して、写真に黒く写る部分がある場合はセンサー清掃モードにして、ミラーアップし、軽くブロアーをかけると良いです。
ボディ内部の清掃を頑張り過ぎると、あまり良くないので注意してください。
外観の拭き上げ
最後に、ボディ用クロスでカメラボディやレンズの鏡筒を拭き上げ、清掃は終了です。
まとめ
いかがでしょうか?
カメラ清掃のポイントは以下の4点です。
・カメラを清掃する必要があるのは、写りのためと、カビの発生を防ぐため
・カメラは出来れば使用の度に清掃すべきだが、連続して使用するなら最後に清掃する ・レンズ清掃の手順は、ブロアー、ブラシ、レンズペン、レンズ用のクロスの順 ・ボディ内部はあまり清掃をがんばり過ぎないこと |
清掃道具の購入については、それぞれの道具を単体で買うよりもセットの方が安いことも多々あるので、そういったクリーニングセットをお勧めします。ちなみに、今回実演に使用したのは以下の商品です。
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