被写界深度とは、一言で言うと、ピントの合う範囲です。
これをコントロールすることで、前ボケを作り出したり、大きな背景ボケで被写体を際立たせたり、逆に集合写真や風景を撮影する際に出来るだけ広い範囲にピントをあわせることが出来ます。
ピントの合う範囲って?
ピントが合う範囲と言うのはどういうことかというと、写真を見比べてもらったほうが分かりやすいと思います。
写真はいずれも真ん中の透明の玩具にピントを合わせています。
玩具の位置は全く変えていないのですが、手前の青い玩具や後ろのミニカーのピントの合い方は左右の写真で異なっていると思いませんか?
左の写真は手前の青も、奥のミニカーもかなりボケていますよね。
右の写真は手前の青も、奥のミニカーもボケてはいますが、はっきりと見えていますよね?
これがピントの合う範囲の違いです。
被写界深度を図で示すと?
先程の写真の被写界深度を(なんとなくですが)図示すると、以下の様になります。
ちなみに、このピントの合う範囲が前述の”被写界深度”です。
この範囲から離れれば離れるほどボケは大きくなります。
そのため、左の写真はピントの合う範囲は狭く、青い玩具やミニカーはその範囲から大きく離れているので、ボケは大きくなります。
逆に右の写真はピントの合う範囲が広く、青い玩具やミニカーはその範囲から少ししか離れていないので、ボケが小さくなります。
被写界深度をコントロールするには?
被写界深度をコントロールするためには別記事で作成した、「ボケの4要素」という記事に書いてあるのですが、ボケを大きくする方法を見てもらえば被写界深度を狭くする(被写体と背景の距離はいかに被写界深度から外す)方法となります。
逆に、被写界深度を広くする方法はボケにくくする方法と同じです。
写真を際立たせる背景ボケを作る方法!ボケの4要素!
一眼らしいボケ味を活かした写真を作るにはこの記事に書いた4つの要素を把握すれば可能となります。「F値」、「焦点距離」、「被写体との距離」、「被写体と背景との距離」の4点を原理はさておき、どうすればより大きなボケを作れるのかを端的にまとめています。
何故そうなるのかに関しては以下でまとめました。
何故ボケる?ボケの4要素の原理の説明
何故ボケるのか。理由や原理を説明してみました。写真自体は原理を理解していなくてもボケる設定を理解すればオシャレな写真は撮れますが、気になる人は気になるとと思います。ぼかす方法を紹介した記事は多いですが、何故ボケるのかを説明した文章はあまり見ないので、作成してみました。
まとめ
ピントの合う範囲を被写界深度といい、狭ければ狭いほどボケ易く、さらにこの範囲から遠ければ遠いほどボケ易いと言うことになります。
これを操作する方法が「ボケの4要素」のページで述べた上から3つで、最後の1つは如何に被写界深度から遠ざけるかと言うものでした。
それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪
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