良く晴れた日の日中は感度を最も低くして、絞りを絞ってもスローシャッターにはできないことが多いです。
しかし、岸壁に打ち寄せる荒波をスローシャッターで雲のように幻想的に撮影したい!
とか、日中に流し撮りをする際に、これ以上シャッタースピードを遅くすると白飛びしてしまう…。
なんていう場合に役に立つNDフィルターを紹介します!
NDフィルターとは?
NDフィルターのNDとはNeutral Densityの略で、「中立な濃度」という意味で、被写体の色味に影響を与えずに明るさを落とせるフィルターです。
簡単に言うと、レンズに装着するカメラ専用サングラスということです!
レンズにサングラスをかけてカメラ内部に侵入できる光の量を落とせるので、シャッタースピードを遅くすることができるのです!
NDフィルターの有効性
NDフィルターは明るさを落とせるため、日中でも長秒露光ができるようになりますし、花火などの明るすぎる光を長秒露光しなければいけない場合などに白飛びをせずに撮影することができます。
その際に、F値を上げて絞り込んでも暗くできるのに限界もありますし、絞りで十分暗くできたとしても今度は回折現象による収差の影響でシャープに写すことができません。
そのため、綺麗に写すためにも、NDフィルターは必要なのです!
NDフィルターの選び方
各レンズのフィルター径にあったサイズのフィルターを選択するのはもちろんですが、その他NDフィルターを選ぶポイントを紹介します。
NDフィルターの濃さを選ぶ
NDフィルターはNDフィルター2,4,8,16,32,64…と2の倍数で増えていき、最終的には倍数ではないですが、ND500や1000、10,000なんて言うのがあります。
これはフィルターの濃さを表しており、ND2なら光の量を1/2に、ND4なら1/4にでき、ND10000なら1/10000にできるということです。
日中に滝を撮影したいのであればND16~32、花火や夜景とともに車の光跡を撮影したいのであればND4~8、日中雲や波の流れを撮影したり、日食を撮影するのであればND1000や10000が必要です。
補足:NDフィルターの数字が倍々になるのはなぜ?
では、なぜ2,4,8,16,32,64と倍々で増えていくのでしょうか?
ND2なら減光後の光の強さが1/2、ND4なら減光後の光の強さが1/4と、ND4はND2の倍暗くなっています。
写真では明るさを「段」で表現し、1段明るくすると2倍明るく、2段明るくするとそのさらに倍の4倍明るく、暗くするときも同様となります。
詳しくは以下の記事を確認してください。
そのため、ND2は1段暗く、ND4は2段暗く、ND8は3段暗く、ND16は4段暗く、ND32は5段暗くでき、その分適正な明るさをキープしようと思えば、シャッタースピードを元の2倍、4倍、8倍、16倍、32倍、64倍と遅くできるのです。
そのような理由でNDフィルターは倍々で濃さが変わっているのです。
補足その2:NDフィルターを重ね付けするとどうなる?
NDフィルターは重ねてつけることができます。
そこでND4とND8を重ねてつけると、4+8でND12となるのでしょうか?
答えは、4×8のND32と同じ効果となります。
これも段で考えるとわかりやすいのですが、ND4は2段、ND8は3段の減光となります。これを合わせると5段の減光となり、ND32と同様の数値になります。
そのため、ND4とND8を持っていれば大体のことに対応できると思います。
Wのものを選択
PLフィルター同様、Wと書いてあるものを選択してください。
望遠レンズの場合、関係ないのですが、広角レンズの場合、フィルターの厚みで四角が暗くなる「ケラレ」が発生してしまう可能性があります。
そのため、広角に対応した薄型フィルターを選択しておくと間違いはないです。
まとめ
今回はNDフィルターについて説明しました。
Kenko カメラ用フィルター PRO1D (W)光量調節用(ケンコー) | |||
amazon | 楽天 | Yahoo! |
以下に今回の内容をまとめます。
・NDフィルターとはカメラに入ってくる光の量を抑えるもの
・その結果、通常時なら白飛びしそうな状況でもスローシャッターにできる。 ・フィルター径にあった大きさのものを選ぶ ・明るさを選べるようにND4とND8辺りがあれば良い。 ・Wと書いてあるものを選ぶ |
それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪
少しでも疑問が解消できたり、参考になったという方はシェアボタンを宜しくお願いします!!m(_ _)m
コメント