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”段”って何?「手ブレ補正3段分」「1段明るく」「1段絞ると綺麗」ってどういうこと?

「適正露出よりも1段ハイキー寄りで撮影」だとか、「開放F値よりも1~2段絞ると解像度が最も高い」だとか、カメラを始めると目に留まりますよね?

だけど、「”露出”と言うワードと組み合わせてるから明るさ?でも、解像度とか手ブレと関わるの?」「”段”って何なのよ!?」となりますよね・・・。

一言でいうと、段とは“明るさの単位”だと覚えていただいて問題なしです!

私も、カメラを始めた当初は先程書いたように思いました。と言うのも、普段生活していて、明るさを”段”って言わないですから…。

でも、カメラは以下の記事でも書きましたが、光を記録するものです。

初心者でも簡単、一眼レフの使い方!設定すべきはたったの3つ!
一眼レフやミラーレス一眼って、難しいもの、プロや機械に強い人が使うものだと思っていませんか?実は設定すべき内容はたったの3つと非常にシンプルなので、初心者の人ほど難しく考えずに、是非一度一眼レフやミラーレス一眼を使ってみてください。

なので、この“段”と言う考え方はとても大事で、尚且つ、知っていることで写真そのものに対する理解や、明るさを設定するスピードが格段に向上します。

ちなみに、”EV”と言う言葉を目にすることがあるかもしれませんが、これは”段”を英語でExposure Valueと表現した頭文字ですので、同じ意味です!

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 ”段”とは何か?

イントロで「”段”とは明るさだ」と述べましたが、「人間の目で見た世界は何段なのか?」というと、人間の目が自動的に虹彩を変形させて適正露出にしていると言う考え方をするのであれば、”0段”で”適正な(基準となる)明るさ”ということです。
“段”とは、「ある基準値からどれだけ明るく(又は暗く)撮影するのか」を指します。
現在が適性露出で、1段明るくするとすると+1EVですし、現在が+1EVでさらに1段明るくするとすると、+2EVになるということです。
では、1段明るくすると、どれだけ明るいのかというと、2倍です。2段はそのさらに2倍なので4倍、3段はさらに2倍で8倍と言うことになります。
逆に、1段暗くすると、明るさは、1/2倍です。2段はそのさらに1/2倍なので1/4倍、3段はさらに1/2倍で1/8倍と言うことになります。
なので、NDフィルターはND2,4,8,16,32,64・・・と倍々で数字が増えていきますし、後に紹介するISOもエントリーモデルでは100,200,400,800,1600・・・と倍々で数字が増えていくのです。
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 露出計の見方

露出計は現在の設定で撮影した場合の仕上がりの明るさをカメラが測光し、表示してくれるものです。

測光の種類などについては、以下の記事を参考にしてください。

測光の各モードの違いとは?実写で図解!
一眼には測光モードを選択する画面がありますが、測光とはそもそも何なのか。各モードはどのような違いがあるのか評価測光、部分測光、平均測光の違いを紹介し、実際の写真や露出計はどのように変化するのかを画像を交えて紹介します。
露出計は0が測光した部分の適正露出で、ポインタが右に行くほど明るい仕上がりに、左に行くほど暗い仕上がりになると言うことを示しています。
露出計の見方
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 シャッタースピードによる露出調整

シャッタースピードはイメージセンサーに光を当てる時間を変えるため、シャッタースピードが2倍になれば明るさは1/2倍、逆にシャッタースピードが1/2倍になれば明るさは2倍になると以下の記事で記載しました。
つまり、シャッタースピードを2倍又は1/2倍にするということは露出を1段増減させると言うことだったのです。
また、以下の記事でも書いたように、シャッタースピードを操作することで被写体の流動性も変化しますので、合わせてご確認ください。
以上の内容を適性シャッタースピードが1/100秒の場合どのようになるのかと言うことを簡単に表にまとめました。
SSと露出の関係表
これを踏まえてシャッタースピードをご自身のカメラで操作してみて貰いたいのですが、シャッタースピードを2倍にしてみてください。
いかがでしょうか?操作ギアをカリカリカリと3回まわす必要がありませんでしたか?
そうです、シャッタースピードは1/3段ずつ変更できるのです。
そのため、露出計は1/3段ずつの目盛りになっているのです!

手ブレ補正○○段分

この手ブレ補正何段分というのは前述の表があれば説明ができます。
手ブレをしないシャッタースピードは”1/焦点距離”が基準だと言われています。
100mmの焦点距離のレンズを使用していれば、1/100秒と言うことですね。
しかし、暗い所ではシャッタースピードを遅くして明るい写真にしたいですよね。
ただ、シャッタースピードを遅くするとブレが目立ちますよね・・・。
そこで、手ブレ補正が力を発揮します。
手ブレが補正が3段分がついていると、シャッタースピードを3段明るい1/13にしても、1/100秒で撮影したものと同等の手ブレ具合で写真が撮れると言うことです。
これが手ブレ補正○○段分の意味です。
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 絞りによる露出調整

F値は取り込める光の量を変更できるため、F値を小さくすれば明るく、大きくすれば暗くなると以下の記事で記載しました。
初心者でも簡単、一眼レフの使い方!設定すべきはたったの3つ!
一眼レフやミラーレス一眼って、難しいもの、プロや機械に強い人が使うものだと思っていませんか?実は設定すべき内容はたったの3つと非常にシンプルなので、初心者の人ほど難しく考えずに、是非一度一眼レフやミラーレス一眼を使ってみてください。
F値を変更するとどうなる?
F値の使い方をを紹介します。F値は明るさの他に、ボケを活かしたオシャレな写真にするのか、それとも全体的にくっきり写した写真にするのかを調整できます。F値を変化させることによって生じる変化を実際の写真を交えて紹介します。
ただ、シャッタースピードと違って数値を倍にしたら1段増減するという訳ではないので、まずはそこから説明します。
F値は1と1.4の倍数が1段になっています。言葉では分かりにくいので、表で紹介します。
F値と露出の関係表
F値4.0が適正露出だとした場合、上記の図のようになります。
シャッタースピード同様、F値も1/3段ずつ操作できます。
つまり、F値を1/3段絞れば、シャッタースピードを1/3段遅くすることで同じ明るさの写真が撮れると言うことです。

1段絞れば画質が向上

1段(~2段)絞れば解像度が高くなると言われます。

その場合、今のF値がF4.0のレンズなら、F5.6に、F1.4のレンズならF2.0にすれば良いということです。

この原理については、以下の記事を参考にしてください。

レンズは中心を使うと綺麗って本当?どうやって中心を使うの?
何故「もう1段~2段絞った方が綺麗」と言われるのか?同じレンズを使った時にフルサイズよりもAPS-Cの方が綺麗と言われるのは何故なのか。それは、どちらもレンズの中心を活用しているため、綺麗になるのです。では、何故レンズの中心を使うと写真が綺麗なのか、それらの理由を説明しています。

ただ、絞りすぎると回折現象により、解像度は低下するので、その点は注意してください。

F値を大きくして絞りすぎにご注意!回折現象とは?
写真を絞ればシャープにくっきり写りますが、絞りすぎると小絞りボケを起こします。小絞りボケとはなになのか、それを起こす回折現象とはどんなものか、実際に小絞りボケを起こしている写真と、そうじゃない写真を比較したり、回折現象がカメラ内で起こる原理を図解します。
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 ISOによる露出調整

ISOは取り込んだ光の信号の強さを変更できるため、ISOを大きくすれば明るく、小さくすれば暗くなると以下の記事で記載しました。
初心者でも簡単、一眼レフの使い方!設定すべきはたったの3つ!
一眼レフやミラーレス一眼って、難しいもの、プロや機械に強い人が使うものだと思っていませんか?実は設定すべき内容はたったの3つと非常にシンプルなので、初心者の人ほど難しく考えずに、是非一度一眼レフやミラーレス一眼を使ってみてください。
ISOを変更するとどうなる?
ISO感度の使い方を説明します。感度を高めると明るい写真となり、シャッタースピードを早めたり、F値を絞り込むことも出来ます。しかし、高感度ノイズという写真がざらつく画質劣化が発生する。ノイズが出ないように感度は常に100が良いという訳でもなく、むしろノイズを活かした撮影もあります。
エントリーモデルではISOは100を基準に1段ずつ200、400、800と変更でき、中級機以上では1/3段ずつ変更できます。
なので、エントリーモデルでは1段感度を上げると、SS又はF値を合計で1段暗くすることで同じ明るさの写真が撮れるということです。
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 まとめ

以上の内容を知っていることで、カメラの設定に対する理解が深まり、尚且つスピーディーに露出の設定が出来るようになります。ファインダーの中にも露出計はあるので、ファインダーを覗いたままある程度調整も出来るようになります。

さらに、「女性やお花は1段ハイキーに撮ってふんわりした印象に」だとか、「男性や機械はローキーに撮って重厚感を出す」なんていう解説もすんなり理解できると思います。

それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪

少しでも疑問が解消できたり、参考になったという方はシェアボタンを宜しくお願いします!!m(_ _)m

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