よく家電量販店なんかに行くと「フルサイズのボケ味」だとか、「フルサイズによる大きなボケ」って書いてありませんか?
フルサイズってボケるのかー。って思っている方も多いと思います。
と同時に、何でそうなるの?とも思いますよね!
実は、このフルサイズ=ボケると言うのはちょっとだけ正解で、ほとんど嘘なのです!!
ボケの4要素
まずはボケの4要素についてです。
どうすれば写真がボケるのかはこちらからご確認ください。

ボケの大きさはF値、焦点距離、カメラと被写体の距離、被写体と背景の距離の4つで決まるとお伝えしました。
これを覚えておいてください。
センサーサイズによる画角の違い
イメージサークルをイメージセンサーが切り取ることで写真が出来ています。

さらに、センサーのサイズが異なると、画角が異なります。

センサーサイズの違いの記事でも登場しましたが、以下のリスの写真は同じレンズの同じ焦点距離でフルサイズで撮影した場合と、APS-Cセンサーで撮影した場合の違いを表したものです。
ちなみに、この2つの写真、1つの写真をトリミングしただけで作っていますが、カメラ本体の中でも全く同じことが行われています。
フルサイズはイメージサークル目一杯に切り取って記録しますが、APS-Cではイメージサークルの中心部分だけ記録するので、トリミングと全く同じなのです。
背景が単色なので、ボケ感は分かりづらいですが、1つの写真をトリミングしたわけですから、ボケ感が異なるはずはないですよね?
ということで、フルサイズだからボケると言うのは嘘なのです!!
フルサイズ機でAPS-Cと同じ画角で撮る為には?
では、ここで問題です。
フルサイズで撮影したリスの写真をAPS-Cと同じ画角で撮影する為にはどうすればよいでしょうか?
もう少し自分が前進しますか?もう少し、ズームしますか?若しくはその両方ですか?
どれを選んだとしても正解です!
そして、被写体に近づくことも、焦点距離を伸ばすことも、ボケの4要素に関わるので、ボケ感が増します。
これがフルサイズはボケると言われている所以です!
まとめ
「フルサイズはボケる」は嘘でした!
正しくは、APS-Cよりも画角が広角寄りになるフルサイズだからこそ、「フルサイズ機でAPS-Cと同じ画角で撮ろうとするとAPS-Cよりもボケる」ということです!
それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪
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