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レンズフードって必要?効果や形の違いは何?

レンズフードが付属しているレンズもありますし、別途購入しなければならないものもあります。

付属しているものは使用するにしても、わざわざ購入してまでレンズフードは使うべきなのでしょうか?

使用するとして、円形(筒型)のフードと、花形のフードってどのような違いがあるのか…?

今回はレンズフードの効果と形の違い、収納の仕方なども紹介します。

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 レンズフードの効果

フレアやゴーストを抑える

フレアやゴーストを抑えることが出来ます。

フレアとは、太陽などの強い光源が被写体の背後からさす事で被写体の輪郭や階調が失われてしまってぼんやりとしてしまう現象で、逆光の際に発生する現象です。

フレア

ゴーストもフレア同様に強い光源がある時に、レンズの表面や内部のガラス面で反射した光が虹色の輪っかや、白や青色の円形・多角形になって空中に現れる現象です。

ゴースト

さすがにこのように太陽が正面の画角内に写ってしまっている場合はレンズフードでは防げないかもしれませんが、太陽が画角内に収まっていなくても画角外の近いところにあった場合にもフレアやゴーストは発生し、これを防いでくれます。

最近のレンズはコーティングが発達しており、ある程度フレアやゴーストを抑えることが出来ますが、レンズフードは余分な光が入らないようにしてくれるので、さらにフレアやゴーストを抑える効果があります。

ちなみに、フレアやゴーストは夏の日差しの強さや柔らかい雰囲気を出す効果もあり、意図してフレアやゴーストを出すこともありますので、必ずしも悪ではないということは記憶の隅ににとどめて置いていただければと思います。

レンズの保護

一眼レフやミラーレス一眼はコンデジとは違ってレンズが本体からかなり前に飛び出している状態です。

そのため、慣れないうちは特に柵やガラスにぶつけやすくなります。

もしぶつけてしまうとレンズに傷が付いたり、最悪の場合前玉が割れてしまうと言うことになりかねません。

初心者ではなくとも、カメラを持って登山中、岩場があれば、そこを登っている際にぶつけてしまうということがあるかもしれません。

レンズフードをつけているとそういった場合にレンズ自体を破損する確率は低下します。

保護フィルターをつけることも出来ますが、保護フィルターは先程のフレアやゴーストの原因になることもあります。

もう一つ直接的な衝撃の他にも防滴レンズで雨の屋外で写真を撮っていた場合、レンズに水滴が付着してまともに撮影出来なくなることを防ぐことも出来ます。

ガラスの映り込みを防げる

水族館の水槽やビルからの夜景などガラスに内側の景色が映ってしまって写真の邪魔をしてしまうとき、レンズフードをつけ、ガラス面に密着させて他の光が入ることを防ぐことで写り込みを防ぐことが出来ます。

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 レンズフードの形の違い

レンズフードには円形(筒型)のフードと、花形のフードがあります。

円形フード

花形フード

レンズフードの効果は先ほど挙げたようなものであれば、全部円形の方が効果が高そうです。

では、なぜ花形フードがあるのでしょうか?

ちなみに、この写真の円形フードはEF100-400 F4-5.6に付属しているものです。

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そして、花形フードはEF24-105 F4に付属しているものです。

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では、EF24-105 に EF100-400のフードをつけて撮影してみましょう。

その結果、このようになります。標準レンズ広角端でノーマルフード(ケラレ)写真の四隅にフードが映り込み、暗くなっています。これをケラレと言います。(今回の場合は、フード自体の長さも円形の方があるわけですが・・・。)

ケラレは広角レンズに分厚めのフィルターをつけた時にも発生することがあります。

つまり、花形フードは広角よりの焦点距離のレンズにつけることで、フードの映り込みによるケラレを防止する効果があるのです。

花形フードをレンズに装着した場合、以下の写真のようになります。

花形フードの正面

まず前述のように四隅がケラレるため、四隅が最も短くなっています。

さらに、上下よりも左右の方がフードが短いですよね?

この理由は、写真は横に3:縦に2の仕上がりになります。なので、横の部分の方が写り込みやすくなっています。これを防ぐ為に花形フードは左右が上下ほど長くないのです。

円形フードと花形フードの違いはレンズの画角だったのです。

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 レンズフードの収納方法

レンズフードは撮影時には前を向けて装着することで、余分な光の侵入を防いでフレアやゴーストを防いだり、衝突防止の効果を発揮します。

レンズ収納前

しかし、撮影が終わってカメラバックに入れたり、持ち歩く際には少しでもコンパクトなほうが便利ですよね?

そこで、レンズフードは収納時や移動時には反対向きにつけることが出来、フードが付いていない状態のレンズとほとんど変わらないサイズにすることが出来ます。

以下の写真をご参照ください。 レンズ収納後

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 まとめ

レンズフードの3つの効果(余分な光の侵入を防ぐ・レンズの保護・写り込み防止のアイテムになる)を紹介しました。

さらに、レンズフードの形の違いはレンズの焦点距離が短いレンズ(広角レンズ)のケラレを防ぐ効果があるためであり、収納時にはフードを逆向きにつけることが出来ると言うことを紹介しました。

以上のことから、レンズフードは必要かと言われるとなくても写真は撮れるため、必ずしも要るわけではないですが、間違いなくあった方が良い付属品であると言うことをご理解いただけたかと思います。

フレアやゴーストは広角レンズの方が写り込み易いため、広角レンズは特にレンズフードをお勧めします。

それでは、他のページもみていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪

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