Canonのフルサイズ用超望遠ズームレンズである、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの使用感や作例を紹介します。
超望遠ズームレンズ EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(Canon) | |||
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純正の超望遠レンズ(焦点距離400㎜以上)では最安値のレンズであり、価格ドットコムのEFマウントレンズの人気ランキングでは1位の製品です。(2019.8月時点)
お手頃純正超望遠レンズ
前述の通り、純正の超望遠レンズでは最安値のレンズです。ほかのレンズの金額を見ると、以下のようになっています。
金額はキャノン公式ページのレンズラインナップより。
EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×:1,330,000円
EF400mm F2.8L IS III USM:1,680,000円
EF400mm F4 DO IS II USM:899,000円
EF500mm F4L IS II USM:1,080,000円
EF600mm F4L IS III USM:1,820,000円
EF800mm F5.6L IS USM:1,750,000円
と、ズームレンズも、単焦点レンズも大体100万円オーバーです…。
しかし、今回レビューするEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは300,000円で、価格ドットコムの最安価格は約210,000円と、破格の値段設定です。
ただ、それでも高いと思いますので、カメラのキタムラの分割無金利払いで購入されることをお勧めします!
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バージョンアップした点
Ⅱ型になって、変更になった点を紹介します。
ただ、私自身Ⅰ型を持っていたわけではないので、比較はできませんが、Ⅱ型になってよくなった点はⅠ型を使用していなくても明らかに良い点だと思いますので、紹介します。
ズームが直進式から回転式に
ズーム方式が直接鏡筒を伸ばす直進式と、ズームリングを回す回転式との違いは、直進式の方が瞬間的なズーミングに長けていて、回転式は細かな調整に向いているといわれます。
しかし、このⅡ型のズームリングは最大で95度回転するだけで、焦点距離100㎜から400㎜まで移動できるので、十分スムーズなズーミングが可能です。そのため、瞬時のズームと細かな調整の両立ができており、Ⅰ型より優れている点であると言えます。
また、ズームリングのトルクが調整できるので、移動時は固くして前玉の重さでレンズが伸びることを防ぎ、撮影時にはスムーズにズームリングの調整ができます。
最短撮影距離が0.98mに
最短撮影距離とは、イメージセンサーから被写体までの距離のうち、ピントが合うぎりぎりの近さのことを言います。
最短撮影距離について、詳しくはこちらをご覧ください。
つまり、ファインダーから約1m先の被写体にフォーカスが合うということです。
そのため、今まで以上にクローズアップした写真が撮影できるようになったということです。
手振れ補正機能の充実
手振れ補正は従来の1.5段分から4段分へと大幅に改善されました。
段について、詳しくは以下を確認してください。
さらに、ISモード(手振れ補正のモード)が3つになりました。
ISモード1は通常の手振れ補正のモード。
ISモード2は常に流し撮りができるように、補正レンズが可動状態になっているモード。
ISモード3はシャッター半押し時には補正レンズが固定されており、全押しをした露光時のみ補正レンズが可動するモードで、激しい動きのスポーツ撮影などに向いています。
光学性能の向上
蛍石レンズ、スーパーUDレンズ搭載で収差の発生を抑える豪華なレンズ設計、フレア・ゴーストを大幅に抑えるASCというキャノン独自のコーティングを施してあります。
これらにより、ズーム全域で高画質かつ、逆光体制も高いレンズになっており、公式サイトのMTF特性を見ても、高い描写力とコントラスト表現がズーム全域及び画像の中心部から周辺部で実現しています。
付属品
フード装着時でもPLフィルターの調整ができる専用レンズフード、携帯するのに便利な専用のケースが付属しています。
デメリット
重さです。
以前のバージョンより110g増加しており、1,570g(三脚座を除く)あります。
しかし、このクラスの超望遠レンズといわれるレンズは2キロ、3キロあるレンズが多いので、むしろメリットではないかと感じる程度のデメリットです。
使用感
デメリットでも記載しましたが、私自身が所有しているレンズで最も重量があるレンズです。
そのため、最初こそ扱いづらかったですが、すぐに慣れました。
今では、飛行機の撮影、ハクチョウなどの野鳥の撮影、サーキットでのレーシングカーの撮影に加えて、子供の運動会でも大活躍しているレンズです。
記載したように、わざわざ超望遠レンズが必要な場合でなければ、普段から使用することはないですが、被写体に近づきたいときには本当に重宝しています。
また、サーキットや空港ではフェンス越しに撮影することもあります。最短撮影距離が0.98mになったことはメリットですが、フェンスにピントが合ってしまうことはデメリットになり得ます。しかし、このレンズは3m以下にピントが合わないように設定できるので、フェンスにはピントが合わずに、被写体であるレーシングカーや飛行機にフォーカスを当てやすくなり、さらにはISモード2で流し撮りに適した手振れ補正もしてくれるので、とても扱いやすいです。
フィルター径77mm
キャノン純正レンズでは同じく人気のEF24-105mm F4 IS Ⅱ USMや、大三元望遠レンズEF70-200mm F2.8L IS III USMと同じ77mmのフィルター径です。
フィルター径のサイズが同じであれば、NDフィルターやPLフィルター、保護フィルターなどが使いまわせるので、便利です。
ちなみに、こちらもおすすめレンズである、EF24-105mm F4 IS Ⅱ USMレビューは以下をご覧ください。
作例
まとめ
いかがでしょうか?
canon純正超望遠ズームレンズEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの紹介でした。
描写力が高く、トリミングなしでダイナミックな写真が撮れる上に、純正白レンズの超望遠がこの価格で買えるので、費用対効果が大変満足の1品です。
人気ランキング1位になるのも納得のレンズです。
スポーツや野鳥の撮影、子供の運動会で超望遠を検討されている方は是非このレンズを選択されてはいかがでしょうか?
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