ホタルは西日本や東日本では5月中旬から6月上旬に、北日本では6月中旬から7月中旬に飛び交います。
この水辺を飛び交う蛍を写真に収めるためにはいくつかのコツと比較明合成という知識が必要となります。
今回はそれらのコツや知識の紹介と、それに基づく写真の撮り方を紹介します。
比較明合成とは?
蛍は発光しながら飛んでいるので、カメラの長秒露光を使用することでシャッターを切っている間に光っている蛍が通過したらその部分が光の線になって写ります。
しかし、正直に言って蛍が数匹飛んでいる瞬間はあっても、無数の蛍が飛び交っている瞬間を1枚に収めるためには数十分~数時間露光する必要があるでしょう。
その場合、デメリットがいくつかあります。
1つ目はバルブ撮影で数十分の露光をした場合、以下の記事に示したように、長秒露光ノイズが入ることです。
2つ目は長秒露光中に懐中電灯や、自動車のヘッドライトなどの強い光が写り込んだ場合、その写真は白飛びばかりになって数分~数十分が無駄になってしまいます。
そこで、これらのデメリットを解消できるのが比較明合成です!
比較明合成とは複数の写真を比較してより明るい部分のみを重ねていく合成方法で、蛍の撮影に最適です。
蛍を撮影する方法と設定の仕方
もう一つ、蛍を撮影する際に比較明合成にすべき理由があります。
それは、蛍が飛び交っていることが明確に確認できるような時間から撮影を始めると、トップの画像のようには背景がほとんど写らず、暗闇に蛍が飛んでいる写真になるでしょう。
もしくは、月明かりやちょっとしたライトがある場所で背景を写そうとすると、感度を上げる必要があります。
そのため、下の写真ように輝度ノイズが乗ってざらついた写真になります。
そこで、綺麗な蛍の写真を比較明合成で撮影するには以下の方法をおススメします!
①カメラの画質をRAWに設定する。
②カメラを三脚に固定する。
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③明るい間に背景となる風景写真を暗めに撮影する。
④背景写真を撮ったフォーカスポイントでマニュアルフォーカスにしておく。
⑤連続で撮影できる設定をしておく。
1秒おきに30秒の撮影をするタイマー設定又は、シャッターをホールドできるレリーズを使用します。
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このレリーズはメーカーや機種によって端子の形が異なるので、その点は良くご確認ください。
⑥以上の状態で完全に暗くなってから15~30枚、又はそれ以上の枚数の写真を撮影する。
これで撮影は完了です!
RAW現像~比較明合成
比較明合成を前提としているので、ここからRAW現像及び比較明合成を行いますが、それは結構なボリュームになるので、以下の記事をご確認ください。
まとめ
蛍の撮影はノイズや背景、写真に収める蛍の数などの面から比較明合成がおすすめです!
明るい間に背景を暗めに撮影して、暗くなってから複数の蛍が飛び交う写真を撮っておくことで撮影ができ、RAW現像及び比較明合成に着手できます!
それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪
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