F値を操作すると明るさの調整の他に、ボケ感を調整できます。
ボケ感は”被写界深度”というものが大きく関わり、F値はこの被写界深度を決める1つの要因です。被写界深度について、詳しくはこちらをご確認ください。
また、以下の記事では被写界深度を操作して、大きなボケ味のある写真を作る4つの要素を紹介します。
F値を変更することで明るさとボケ感を変化できます。
写真の明るさに関してはこちらの記事を参考にしてください。
今回の記事では、F値を変更することによるボケ感の変化を実際の写真とともに紹介します。
写真のボケ感とは?
F値を操作するとどうなる?
F値を小さくすると絞りが開いて、取り込める光が多くなり、写真が明るくなります。と同時に、被写界深度が狭まり、ボケの効果が大きくなります。
どうでしょうか?
どちらの写真もピントは手前の青いキラキラした玩具に合わせています。
その後ろに見える透明のキラキラや、ホイールローダーのミニカーのボケ具合を比べると、F5.6の方はボケてはいますが、F1.8の写真に対して比較的はっきりと見えませんか?
これが、F値を変更することによるボケ感の調整効果です。
ボケた方がオシャレな写真になりますが、絞りは開放よりも少し絞った方が綺麗な写真になります。
光芒の形やボケの形に影響する絞り羽
夜景における街頭や水銀灯、車のヘッドライトを正面から捕らえた場合など、強い光源に絞ったカメラを向けた際に、その光源のを中心に発生する光の線を光芒(光条)と言います。
これを出すためには絞りをしっかりと絞り込む必要があります。
また、光芒は絞りの羽の枚数に応じて写真に現れます。
奇数枚羽ならその倍の数の光芒、偶数枚羽なら羽と同数の鋭い光芒が出ます。
逆に、ボケも絞りの形に応じて発生しますので、円形絞りと言うものは綺麗な玉ボケを出すために必要ですし、この考え方を応用して、イルミネーションなどをハートや星の形にボケさせることも出来ます!
絞りを絞るとくっきり!最大まで絞ると・・・?
F値は開放すればボケて、反対に絞れば細部まではっきりくっきり写せるのですが、シャッタースピードのページで説明した長秒露光や流し撮りをする為にだとか、よく晴れた日の風景を撮るためにF値を最大近くまで絞ると、光の回折現象の影響で逆に細部がぼんやりとしてしまいます。
これを防ぐためにはレンズのサングラスである、NDフィルターを使用する方法があります。
まとめ
F値を小さくすれば明るく、ボケを活かしたオシャレな写真になりますが、開放よりも少しだけ絞るのが解像度は高くなります。
逆にF値は大きくすれば暗く、くっきりした写真になりますが、絞りすぎたらぼんやりします。絞るとしてもF値8~16位が良いと見たことがあります。
それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪
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