夜景の写真に車のヘッドライトやテールランプがレーザービームの様な残像として残っている写真を見たことがあるかもしれません。
これを”光跡”と書いて”こうせき”という読み方をします。
有名な所では東京の赤坂見附や、江東区の永代橋、富士山を画角に入れて高速道路を光跡にできる薩埵峠等があり、「どうやって撮っているのかな?撮ってみたいな!」と思った方も多いのではないでしょうか?
実は、この写真は初心者でも簡単な設定で撮影できるので、光跡の撮り方を紹介します。
どうして光跡になるの?
カメラはシャッターを切っている間に同じ画素上で明るさが変化したならば、より明るい方を記録するという性質があります。
そのため、露光中に画角内を車が通ったり、照明が移動すると光跡となって記録できます。
この原理を使って花火で空中に落書きをすることもできます!
光跡の撮り方
一眼での撮り方
一眼レフやミラーレスで光跡を撮る場合、動いている光源があるところで長秒露光にします。
長時間露光するためにはF値を大きくして、絞りを絞ります。
さらに、ブレを発生させないためにカメラを固定する三脚が必須です。
また、三脚を使用してもシャッターを押した瞬間にぶれが発生してしまうので、カメラ本体に触れずにシャッターを切る必要があります。詳しくは以下の記事を見てみてください。
少し明るいところで撮影する場合等、周りの明るさによってはNDフィルターを使うことで光跡を撮影できる長秒露光の設定をするという手もあります!
iPhoneでの撮り方
iPhoneで長秒露光を行うためには、Live撮影機能をオンにします。
ライブ撮影を行うと、撮影した前後1.5秒ずつの計3秒間の動画になります。
その撮影したライブ写真を写真アプリから開き、上にスライドして、エフェクト一覧を出します。
その中から一番右の長秒露光を選択することで、長秒露光で撮影したような写真が仕上がります!
比較明合成で光跡写真を作る
少しずつ動く星をあたかも数十分間の長秒露光をしたように複数の写真を1枚の写真に閉じ込めることができます。
「実際に数十分、数時間の長秒露光をすれば良いじゃない?」と思われるかもしれませんが、デジタル写真では長秒露光ノイズでカラーノイズなどが入りやすくなってしまいます…。
あとは、露光中に光の移動が想定より少ない場合、同じ場所で三脚を立てて複数枚撮影し、1枚の写真に比較明合成することで、狙った通りの交通量があったような写真にすることができます。
比較明合成の仕方について、詳しくは以下の記事を確認してください。
まとめ
光跡の撮り方について紹介しました。
光源が動いている場所で長秒露光することによって撮影できます!
レーザービーム以外にもスマホのライトを使って空間に光跡を残したり、以下の写真の様に観覧車を高速回転しているような写真にすることもできます!
また、花火もいわば光跡なので、この技術を使って花火の撮影にもチャレンジしてみてください!
それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪
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