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シャッタースピードを変更するとどうなる?

シャッタースピード(以下、SS)を操作すると明るさの調整の他に、被写体の流動性を調整できます。

流動性と言っても「なんのこっちゃ?」となるかもしれませんので、写真を交えて流動性の効果を説明します!

明るさの調整に関してはこちらの記事にも書いてありますが、このページでも触れていますので、SSの2つの効果を覚えて行ってください!

初心者でも簡単、一眼レフの使い方!設定すべきはたったの3つ!
一眼レフやミラーレス一眼って、難しいもの、プロや機械に強い人が使うものだと思っていませんか?実は設定すべき内容はたったの3つと非常にシンプルなので、初心者の人ほど難しく考えずに、是非一度一眼レフやミラーレス一眼を使ってみてください。
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 流動性とは?

SSが速いと、短い時間センサーを露出するので、センサーが光にさらされる時間が短い=暗い写真とお伝えしました。と同時に、センサーを露出する時間が短いと言うことは、動いている被写体のほんの一瞬だけを切り取ると言うことです。
反対にSSが遅いと、長い時間センサーを露出するので、センサーが光にさらされる時間が長い=明るい写真とお伝えしました。と同時に、センサーを露出する時間が長いと言うことは、動いている被写体であればシャッターを切っている間の動きを切り取ると言うことです。
手は動いていないのに被写体が動く”被写体ブレ”や、手が動くことで写真全体がブレる”手ブレ”はSSが遅い時に起きる現象と言うわけです。
具体的にSSの違いによる写真の違いを表すと、以下のようになります。
いかがでしょうか?

同じ”水”を撮影していますが、早いSSで撮影した水は水玉の一粒一粒が見えており、躍動感のある写真だと思いませんか?

逆に、遅いSSで撮影した写真は水が絹のようにやわらかく見えませんか?これは、シャッターを開いている間にその部分を通過した水を記録しているため、水の1滴1滴が線として表現され、それが重なることによって絹のように見えるのです。

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 スローシャッター(長秒露光)を利用した写真

この原理を利用して撮影すると、花火が開く前に上ったはずの玉の光跡と破裂したときの芯と花火を1つの写真に撮影したり、

車のヘッドライトやテールランプを道に光跡として残したり、

観覧車が高速で回っているかのような写真が撮れたり、

被写体を追いかけてカメラを振りながら撮ることで被写体はブレずに、背景だけをブラす撮り方(流し撮り)なんかが出来ます。

流し撮りの仕方や、星の撮り方は以下を参考にしてください!

動く被写体を迫力満点の写真に!流し撮りの仕方&あったら便利なアイテム
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さらに、星が北極星を中心に長い線になって回転している写真や、蛍が線になって無数に飛んでいる写真もこの技術とデジタルならではの合成を利用して撮影することが出来ます。

【超簡単2ステップ】Lightroom現像の過程でPhotoshopで比較明合成をする方法
デジタルカメラでは星の日周運動や夜空を飛び交うホタルを撮影するのに長秒露光をしていると、長秒露光ノイズが発生しますし、周囲の人や車によるライトで急に明るくなっても合成なので失敗することがなくなります。そこで必須になる比較明合成について、Lightroomで現像中にPhotoshopで合成する方法を紹介します。

こういった撮影には三脚やレリーズが便利です!

夜の撮影に必須!マクロ撮影にも使える三脚の威力!
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スローシャッターは三脚に乗せても僅かに手ブレ…そんな時は?
長秒露光(スローシャッター)の場合、三脚を使用してもシャッターを人間が押すと、その際のブレが仕上がり写真に僅かに現れます。そこで、シャッターを切り始める際にはカメラから手を離しておく必要がありますが、どうやって手を離したままシャッターを切るのか、その方法をセルフタイマー、Wi-Fi、レリーズと絡め紹介します。

また、明るいところで長秒露光するためにはレンズにつけるサングラスのようなフィルター(NDフィルター)と言うものもあります!

NDフィルターの効果-日中野外での長秒露光や明暗差が大きいところで明るい部分の白飛び防止に!
日中の滝や、流し撮りをしたい時、花火や道路の光跡を撮りたい時など、長秒露光が必要ですが、SSを長くすると撮影すると白飛びしてしまう場合に、レンズのサングラスであるNDフィルターを使用します。NDフィルターとは何なのか、なぜND2、ND4、ND8、ND16等の違いがあるのか、何を選べばよいのかなどを紹介します。
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 まとめ

SSが速いと、暗いが、ブレない写真となり、逆にSSが遅いと明るいが、ブレる写真となります。
カメラを固定して被写体ブレを活用した長秒露光や、流し撮りなどの意図したブレ以外のブレは不要な物ですので、一般的な人物撮影や風景撮影は光源とのバランスをみてこのトレードオフの関係をコントロールしなければならないということです!
実際の撮影の際はSSだけではなく、F値やISOも操作しますので、それぞれのページも参考にしてください!

それでは、他のページも見ていただいて、一緒に写真のある生活を楽しみましょう♪

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